Philocoffeaの品質管理ポリシーに「Taste First」という考え方があります。

端的に説明すると「美味しければ正解」というものです。

「○○するべき」という経験や方法論に基づいた焙煎や抽出ではなく、
あくまでも完成品の美味しさを優先します。

これは、私が2015年のJapan Aeropress Championshipで優勝した際の教訓から来ています。

同大会の前日に起こった出来事です。
私は大会前の最終調整をするためにそれまでに作り上げたレシピでコーヒーを淹れるべく豆を挽のですが、グラインダーの設定を間違えて粗挽きでグラインドしてしまいました。
本来は細挽きにする予定だったのですが、もったいないのでとりあえずその粗挽きの状態で淹れてみたところ、ものすごい美味しいコーヒーが出来上がったのです。
粗く挽いた粉では美味しいコーヒーを作れるはずがないと思いこんでいたので衝撃を受け、そこから急ピッチでレシピを変更して、結果、翌日の大会で優勝することが出来たのです。

ここで得た教訓は、
○○するべきという考えによって、××をやってみようと思わなくなってしまうことがあるということ。

やる前から枠を設けずに自由に思いついたことをやってみて、美味しかったら正解、とすることで、
Philocoffeaは幅広い多様性のあるコーヒーを提供することを可能としています。

一般的に高品質なコーヒーは浅く焙煎するべきと言われていますが、
そういったものも深煎りにしてしまうなどが代表的なことかもしれません。
こうしてみたら美味しいんじゃない?という疑問を常に持ち続け、
常に実験する遊び心を忘れないこと。それが大事だと思います。

「Taste First」
なによりも美味しさを優先する。
Philocoffeaのこだわりです。