必要な道具は
必須:ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー、スケール、ケトル
あるとよい:グラインダー
粉の挽き具合の基本とは
粕谷オリジナルの淹れ方「4:6メソッド」では粗挽きが基本。
一般的に粗挽き(明るい印象)⇔細挽き(強い印象)。
濃くしたければ細く挽き、薄くしたければ粗く挽く。
お湯の準備
水は浄水で軟水(硬度30〜50がおすすめ)。
沸かしたてのお湯は湯温が高すぎて雑味が出やすいので避けた方がよい。
浅煎りには93℃前後
中煎りには88℃前後
深煎りには83℃前後、が目安。
なるべく細口のケトルを使うと良い。
使うお湯の総湯量を40%と60%にわけて、それぞれで味と濃度の調整をする粕谷考案の画期的なハンドドリップの方法。
従来のようなお湯を注ぐなどの“ テクニック”による味の調整ではなく、注ぐお湯の量など“ 数字 ”で見える箇所での味の調整を可能にした革新的
な手法で、「誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられる」というコンセプトから作られました。
また、使い方が簡単なだけではなく、非常に優れた味わいを作ることが出来るとして、世界中のトップバリスタをはじめとしたコーヒー愛好家たちに
愛用、支持されている抽出方法です。この4:6メソッドはWorld Brewers Cup 2016にて世界に披露され、簡単かつ革新的な手法とその優れた
味わいが評価されて、粕谷はアジア人初の世界チャンピオンに輝きました。
1. 使用する粉量の15倍のお湯を使用します。
例)粉量20g→湯量300g
2. 総湯量を4:6に分割します。
総湯量が300gの場合であれば、40%が120g、60%が180gという具合です。
3. 最初の40%は味わいの調整をします。
ここでは2回に分けて注ぎますが、1投目と2投目の量のバランスで味の調整が可能です。
1投目のほうが2投目よりも”少ない”場合、最終的なコーヒーの味わいは「より甘く」
1投目のほうが2投目よりも”多い”場合、最終的なコーヒーの味わいは「より明るく」なります。
このようにして、コーヒーの味わいの主体となる酸と甘さのバランスを注ぐ湯量だけで調整できます。
4. 残りの60%は濃度の調整です。
何回に分けて注ぐかによって、濃度を調整することが出来ます。
1回で注げば「薄く」、2回に分けて注げば「濃く」、3回に分けて注げば「より濃く」なります。
4:6メソッドは中粗挽き〜粗挽きを推奨しているので、3回に分けて注ぐことをオススメしますが、
お好みの濃度になるように試してみるのもよいです。
深煎りのコーヒーなどは比較的濃くなりがちなので、2回に分けて少しだけ薄めに作るというのもおすすめです。
ベーシックな淹れ方
使用するコーヒー粉の3倍のお湯を5回注ぐ。
例)粉20gの場合
60g+60g+60g+60g+60gで合計300g注ぐ。
※注ぐタイミングは注いだお湯がほとんど落ち切ってから次を注ぐ。
これが粗挽でもしっかり濃く抽出できるコツ。
<抽出モデル>
0:00 60g注ぐ
0:45 60g注ぐ
1:30 60g注ぐ
2:15 60g注ぐ
2:45 60g注ぐ
3:30 ドリッパーを外す
このタイミングでお湯が落ちていくように粉の挽き目を調整すると良い。
粗目に挽くことできれいな味わいのコーヒーが作りやすい。
スペシャルティコーヒーの魅力はその複雑で豊かな風味。
きれいな味わいになって、初めてその魅力を存分に楽しめます。
まずはしっかりと計量して、上述の抽出モデルを真似してみてください。
しかし、この方法がすべてのコーヒーにとって、
そしてすべてのコーヒー愛好家にとって、完璧な淹れ方とは考えていません。
4:6 メソッドはあくまでも抽出方法を考える上での
プラットフォームとなるものです。
そこから自分なりの美味しいコーヒーの淹れ方を
見つけていくとよいかと思います。
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