伝統に固執するでもなく、流行りに乗っかるでもなく。

美味しいは多数決で決まる。
その投票をいつどこで取るのかが大事だ。
過去の票だけにこだわれば伝統への固執になるし、今の日本だけで切り取ればそれは流行りになる。

常に世界中のコーヒー業界の動きを注視し、世界大会には必ず帯同して最先端の味や技術を把握する。
美味しさの背景には食文化や価値観があることも理解しなくてはいけない。

美味しいコーヒーを作るには当然技術を磨く必要があるが、
技術を研鑽するだけでは到達できない領域がある。
常に変わり続ける“美味しい”の定義を、アップデートし続ける柔軟な対応力と弛まぬ自己否定がその領域に到達するには必要だ。