移り変わる東京の街のように、変化するブレンド
TOKYO BLEND
Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
011 TOKYO BLEND 2609 のご紹介です。
表参道店では9/1にリリース、WEBショップでは9/7から9/20の限定リリースです。
「TOKYO BLEND」は、常に進化を続ける東京の姿を映し出したブレンドコーヒーです。
年間を通じて同じ味わいを提供するのではなく、コーヒー豆を入れ替えながら、ゆるやかに変化していくのが特徴です。ベースとなるのは、華やかな浅煎りのコーヒー。個性が際立つ豆を厳選し、飲む温度帯によってもフレーバーの移ろいを感じられるよう仕上げました。一口、もう一口と、変化を楽しみながら味わうひとときが、日常を少し上質にしてくれるはずです。
<2609 ブレンド内容>
・Ethiopia Chelchele Washed
・Kenya Gititu Natural
・Colombia Finca Las Palmas Orange Bourbon
夏から秋にかけては、さまざまな果実が旬を迎える季節。今回のTOKYO BLENDも、そんな季節に合わせて、温度が変わるたびにさまざまな果実が顔をのぞかせるようなブレンドに仕上げました。イメージしたのは、色とりどりの果実が入ったフルーツポンチ。甘やかで鮮やか、それでいて一つの味だけでは終わらない複雑さがあります。どんな果実を感じるかは、飲む人によっても、その日の気分や温度によってもきっとそれぞれ。その瞬間に出会う味わいを楽しんでいただけたら嬉しいです。
ブレンドのメインとなるEthiopia Chelchele Washedは、透明感のある味わいが特徴。ピーチやハチミツを思わせる柔らかな甘さが、全体のベースをつくっています。そこに加わるのが、Kenya Gititu NaturalとColombia Finca Las Palmas Orange Bourbon。Kenya Gititu Naturalは、大地を思わせるような力強さと、少しワイルドな印象を持つコーヒー。クランベリーやカシスのようなジューシーな果実感が、ブレンドに鮮やかなアクセントを加えます。Colombia Finca Las Palmas Orange Bourbonは、柚子やみかんを思わせる柑橘のニュアンスと、余韻に残るハーバルな香りが特徴。その個性的な風味が、ブレンドに奥行きをもたらしています。
3つのコーヒーが重なることで、温かいうちはアプリコットやみかんのような、黄色やオレンジを思わせる明るい果実感。温度が下がるにつれて、チェリーやラズベリーのような赤い果実の印象へと少しずつ移ろっていきます。
季節や時間の流れとともに、変わり続ける「TOKYO BLEND」。
グラデーションのように、淡く移ろっていく味わい。
この季節、この組み合わせだからこそ出会える、一期一会の鮮やかさをお楽しみください。
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<農園紹介>
*Ethiopia Chelchele Washed
Chelcheleは、南部諸民族州ゲデオ県チェルチェレの標高1950mに位置するウォッシングステーションです。収穫期には、地元に暮らす1000名弱のコーヒー農家から収穫したてのチェリーが運び込まれ、生産処理から乾燥まで行われドライパーチメントに仕上げられます。ウォッシングステーションでは200名以上が働き、納品されるチェリーの選定、生産処理の各工程での作業・管理、アフリカンベッドでの攪拌やピッキングなど多くの人の手によって、品質が高められています。
ウォッシュトプロセスでは、使用する水のろ過や水路の衛生強化などによって、より清潔な水を使用する事でコーヒーの質を高めているそうです。また乾燥工程においてもベッド番号でのロット管理や伝統的なアフリカンベッドの天日干し乾燥だけでなく、農業用の遮光ネットをシェードにした日陰干しを検証しているそう。通常のアフリカンベッドでの乾燥の場合には10日〜14日ほどの乾燥時間ですが、日陰での乾燥では1週間ほど乾燥時間が延び20日ほどのスロードライングに変わります。こうした乾燥時間の変化は水分値だけでなく、水分活性値の適性化に繋がり品質の安定に大きく関わっています。(日本は生産国から遠く離れた国...輸送の時間が長くかかるので保存状態がとても重要です...)
*Kenya Gititu Natural
Gititu Wet Millが操業を開始したのは、2022年。ケニアには長い歴史を持つ水洗工場が数多くありますが、その中ではまだまだ若い存在です。しかし、スタートからわずか数年で生産量を増やし、ここでつくられた高品質なコーヒーが賞を受賞するなど、すでにその品質は高く評価されています。歴史の長さではなく、つくられているコーヒーそのもので少しずつ存在感を高めている、これからが楽しみなウェットミルです。
そんなGitituの品質を支えているのが、ニエリの恵まれた自然環境です。この地域には、近くにそびえるケニア山の影響を受けた、鮮やかな赤色の土壌が広がっています。リンを豊富に含む栄養豊かな土壌に、優れた自然排水、安定した平均気温、そして十分な降雨量。コーヒーの木が健康に育ち、密度の高いチェリーを実らせるための条件が揃っています。
素晴らしい土地があり、そこに人の丁寧な仕事が加わる。Gitituでは、この恵まれたテロワールを活かしながら、伝統的なウォッシュドプロセスとナチュラルプロセスの両方に取り組んでいます。
Gititu Wet Millへチェリーを届ける生産者の一部は、Aguthi Farmers Cooperative Societyに所属しています。協同組合には324名の生産者が参加し、そのうち111名が女性生産者。生産者たちが管理する合計107エーカー(約43ヘクタール)以上の土地には、58,000本を超えるコーヒーの木が植えられています。一人ひとりの農家が育てたチェリーと、Gitituの精製チームの仕事。その両方があって、このコーヒーの品質がつくられています。
今回のロットは、ナチュラルプロセスで仕上げられています。収穫されたコーヒーチェリーはGititu Wet Millへ運ばれ、まず色を基準に選別。さらに熟度を確認し、品質の良いチェリーだけを残していきます。選別を終えたチェリーは、果実をつけたままアフリカンベッドへ。20日間から30日間かけてゆっくりと乾燥させ、水分値を10%から12%まで整えていきます。乾燥を終えたコーヒーはすぐに殻を取り除くのではなく、ドライミルで脱殻・輸出の準備をするまで、乾燥したチェリーの殻に包まれた状態で保管されます。最後まで品質を守りながら、私たちのもとへ届く準備が進められていきます。
*Colombia Finca Las Palmas Orange Bourbon
コロンビア南部、ウイラ県パレスティナの山間部に位置するFinca Las Palmas。Efren Echeverriさんとその家族が営む、7.2ヘクタールほどのコーヒー農園です。
この土地とEcheverri一家の歩みは、今から22年前に始まりました。長い間コーヒーとともに暮らしてきた一家ですが、大きな転機となったのは6年ほど前。これまで培ってきた栽培や生産の経験を土台に、本格的にスペシャルティコーヒーの世界へ挑戦するようになりました。これまで積み重ねてきた経験を大切にしながら、そこへ新しい技術や考え方を取り入れ、「もっと良いコーヒーをつくるにはどうしたらいいのか」を家族みんなで考え続けています。
Finca Las PalmasではPink Bourbon、Yellow Bourbon、Caturra、Geishaなど複数の品種を栽培。植え付けから日々の栽培、そして収穫まで、それぞれが役割を担いながら農園を支えています。彼らにとってFinca Las Palmasは、単にコーヒーを生産するための場所ではありません。22年間、家族の暮らしとともにあり、忍耐強く仕事を積み重ねてきた場所。だからこそ、一粒一粒のコーヒーにも、自分たちが納得できる品質を求めています。その家族の結束と「より良いものをつくりたい」という共通の思いが、この農園のコーヒーづくりの根っこにあります。
一方で、Las Palmasは新しいことへの挑戦にも積極的です。そのひとつが、精製や発酵への取り組み。品種それぞれが持っている個性をより鮮明に表現するため、発酵技術についても研究を重ねながら、より良い方法を探し続けています。また、品質を支える設備として乾燥用のキャノピーも導入。収穫後のコーヒーを約15日間かけて丁寧に乾燥させ、豆の状態を細かく管理しています。新しい技術を取り入れること自体が目的なのではなく、「このコーヒーを、どうしたらもっと美味しくできるのか」そのために必要なものを少しずつ取り入れながら、自分たちのコーヒーづくりを進化させているように感じます。伝統と革新、そのどちらかを選ぶのではなく、両方を大切にしながら前へ進んでいく。Finca Las Palmasのコーヒーには、そんなEcheverri一家の姿勢が表れているように感じます。