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こちらの商品はすでに終売しております。
商品説明文を読みたい方向けのアーカイブです。ご了承くださいませ。
※再入荷について
豆を仕入れる際、サンプルを取り寄せ、味わいをチェックして仕入れを行います。
その年美味しくても、翌年の状況では入荷を見送る場合もございます。
同じ豆を翌年再入荷する、というお約束はできませんので、
どうぞご了承いただき、一期一会の味わいをお楽しみいただければ幸いです。
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ご来店ありがとうございます。
オーナーの粕谷です。
私が信頼を寄せる生豆会社Tri-Up社@台湾からわけわからない特殊なプロセスの豆シリーズの第1弾の紹介です。
*第3弾まであります。
<特殊プロセス>
Tri-Up Processと名付けられた特殊プロセス。
まず初めにプラスチック製の嫌気性タンクに窒素を充填して、タンク内の酸素をなくします。
これがNitrogen Maceration(ナイトロジェンマセレーション)。
ちなみに、最近巷でよく聞くCarbonic Maceration(カーボニックマセレーション)は窒素(Nitrogen)ではなく、二酸化炭素(Carbonic)で嫌気性タンクを満たします。
窒素か二酸化炭素かでどのような違いが生まれるかというと、一般的な二酸化炭素を用いた場合はタンク内のpHが急速に下がってしまい酢酸のような酸味が作られてしまいがちですが、窒素を用いるとpHをキープすることが可能なんだそうです。したがって、通常よりも長い時間発酵させておくことが可能となります。
で、Nitrogen Macerationを5日間行った後、次はなんと木樽に入れて準嫌気性発酵(アナエロビック)を5日間行います。
なぜ木樽かというと、プラスチックのタンクだと完全に嫌気性の環境を作り出すことは可能となるが、タンク内の温度がかなり早く上昇するそうです。発酵段階で酵母の数を増やす必要があると考えた彼らはタンク内温度の上昇を抑えるために木樽を用いて、樽内の温度上昇を防いで、潤滑な発酵を促しました。
これによってどうなるかというのは正直なところ、まだまだわかっていない段階だと思いますが、アナエロビックにありがちな強烈なフレーバーというよりも、かなり上質で上品なフレーバーに育っているように感じます。
<味の説明>
淹れたては高級なチョコレートを思わせるカカオやアプリコットが主体。
質感もしっとりしていて厚みがあり好ましい。
徐々に温度が冷めていくと葡萄系の風味が現れ、ドライレーズンのような甘さに。
ニュアンスとしてチェリーのような酸もあり、全体の印象が華やかにくっきりとなる。
ブルゴーニュの赤ワインや少しラムやシェリーのような印象もあってこれはプロセス由来か。
<一言>
特殊なプロセスだから美味いってわけじゃないけど、これは美味しいと思う。
久しぶりに浅煎りでダークトーンのコーヒーに出会って嬉しい。
こういうコーヒーって落ち着いて飲めるからかなり好き。
<豆情報>
農園名:Buena Vista
生産者:Valencia Madrigal
エリア:Acevado, Huila
標高: 1,700m
品種:Castillo
生産処理:Tri - Up Process*
*Nitrogen Maceration 5 Days in Plastic Barrels + 5 Days low oxygen fermentation in wood barrel, then dry in whole cherries
味わい:Cacao, Dry Raisin, Rum, Round, Thick
※箱は別売りになります
<For cutomers who cannot order because of language.>
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https://en.philocoffea.com
I hope you would enjoy our coffee wherever you are!