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ルワンダのコーヒーのご紹介です。
<DukundeKawa Ruli>
Dukunde Kawa Musasa Cooperativeは、2000年にルワンダ北部のGakenke(ガケンケ)地区で設立された協同組合です。組合員は約300名で、そのうち約20%は女性農家が活躍しています。近くにはGorilla Mountainがそびえる自然豊かな環境の中で、コーヒー生産に情熱を注いでいます。この協同組合では、Ruliを含む3つのウォッシングステーションを運営しており、Ruli CWSは2004年に稼働を開始しました。824の農家から集められたチェリーを167ヘクタールの土地で丁寧に精製しています。この地域は降雨量が多く、豆の生育がゆっくり進むため、しっかりとしたボディーと味わいが特徴のチェリーが生産されています。
各農家が保有するコーヒーの木は平均約200本。木々は2から2.5メートルの間隔で植えられ、1ヘクタールあたり約2,500本が栽培されています。収穫されたチェリーは最新設備のもと徹底的に管理され、収穫日ごとに細かくロット分けされることで、一貫して高い品質が保たれています。Musasa地区は、かつてのミバンブウェ国王の住居跡地であり、地域の農民は伝統を守り、次のシーズンの成功を願って国王にコーヒーの種を捧げる儀式を続けています。この伝統と地域の誇りが、農家の情熱的な取り組みを支えています。
Dukunde Kawaは、2005年にフェアトレード認証を取得し、2010年にはルワンダCOEで第2位を受賞。ブルボン種の高品質なコーヒーを生産するために、農家とCWSが一体となり、選別・洗浄・発酵・乾燥といった各工程を徹底管理しています。
<Soil project(コーヒーコンポストプロジェクト)>
SOIL PROJECT(コーヒーコンポストプロジェクト)は、ONIBUS COFFEEとDukunde Kawa Musasa Cooperativeが協力して進める、ルワンダのコーヒー生産を支える持続可能な取り組みです。コーヒーチェリーの果肉を活用した有機堆肥を製造し、土壌の改善や生物多様性の向上を目指しています。この堆肥は、農家の手で循環的に利用され、コーヒーの品質や収量の向上に寄与しています。2024年には堆肥を使った初の「SOIL PROJECT LOT」が完成し、また農家からも「土壌や作物の健康状態が良くなった」という声が寄せられています。このプロジェクトが生み出すコーヒーの味わいをぜひお楽しみください。
今回は浅煎りで仕上げています。水分値が8.6%と低い値だったので、投入温度を普段より少し低めに設定し、優しく火力をかけています。また1ハゼの後にガクッと温度上昇が落ちる豆なので、火力を保ちながら1:10程度ディベロップタイムをとりしっかりと発達させています。(ルワンダやケニアはこの1ハゼ後の挙動を観察しながら、全体の火力のバランスを考えるのが難しいです(楽しい))
淹れたては、すっきりとした温州みかんのような酸味が口の中にじんわりと広がります。少し冷めてくるとブラウンシュガーやプルーンのような甘さが感じられ、甘さと酸味が心地よく感じられます。ほっこり、じんわり旨いコーヒーです。また、余韻に残る紅茶のようなハーバルな香りがルワンダらしく、私のお気に入りです。ルワンダのニュークロップの季節だなあ、と思いを馳せながら飲んでいたらあっという間に飲み終わってしまいました。落ち着いて何口も飲みたくなるような、気がついたら底が見えてしまうような、そんなバランスのいい浅煎りです。
健康な土壌が、美味しいコーヒーを生み出す。SOIL PROJECTを通じて、その土壌がさらに豊かになり、来年、再来年と、より素晴らしいコーヒーへとつながっていくはずです。このプロジェクトの歩みとともに、ルワンダのコーヒーの未来を一緒に見守っていただけたら嬉しいです。
<豆情報>
WS:Ruli CWS
生産者:Dukunde Kawa Musasa Cooperative
エリア:Gakenke
標高:1,800-2,100m
品種:Bourbon
生産処理:Washed
味わい:Tangerine, Brown sugar, Round, Prune, Caramel, Black tea, ,Balanced
焙煎度:浅煎り
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