Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
011 TOKYO BLENDのご紹介です。(とんでもなく長編ですがぜひ読んでいただきたいです)
3/21グランドオープンの表参道店で限定販売のブレンドコーヒー。
3/21から3/31の間、WEBSHOPでもご購入いただけます。
ぜひこの機会にお楽しみください。
<TOKYO BLEND>
移り変わる東京の街のように、変化するブレンド。
「TOKYO BLEND」は、常に進化を続ける東京の姿を映し出したブレンドコーヒーです。
年間を通じて同じ味わいを提供するのではなく、コーヒー豆を入れ替えながら、ゆるやかに変化していくのが特徴です。ベースとなるのは、華やかな浅煎りのコーヒー。個性が際立つ豆を厳選し、飲む温度帯によってもフレーバーの移ろいを感じられるよう仕上げました。一口、もう一口と、変化を楽しみながら味わうひとときが、日常を少し上質にしてくれるはずです。
季節や時間の流れとともに変わり続ける「TOKYO BLEND」。
その瞬間ごとの表情を、ぜひお楽しみください。
<特徴>
オープン記念の初TOKYO BLEND。何種類か生豆をサンプル焙煎し、ブラインドカッピングをして内容を決めました。
・Ethiopia Tabe Burka Washed
・Ecuador Hubert Typica Mejorado
・Ethiopia Guji G1 Muje Masina Natural
ベースはエチオピアのウォッシュトで全体を綺麗に仕上げています。Ecuador Hubertはブラインドカッピングでずば抜けて美味しかった豆。Ecuadorらしいトロピカルでジューシーな味わいはこのブレンドのアクセントです。エチオピアのナチュラルは少しだけ焙煎度を上げて甘さを引き出し、エスプレッソでも飲みやすい仕上がりに。シトラス、フローラル、トロピカル、ベリー、チョコレートなど、温度帯による変化の面白いブレンドコーヒーです。表参道店ではハンドドリップでもミルクビバレッジでも提供しております。まずは一杯、ぜひお楽しみください。
<農園情報>
*Ecuador Hubert Typica Mejorado
このコーヒーは、エクアドルの豆のインポーター "Rurukuna inc." を運営する望月光さんから購入しました。望月さんとは毎月焙煎の勉強会でご一緒しており、その焙煎技術やコーヒーへの情熱には、いつも刺激を受けています。また、JBrC2024のファイナリストとして、プレゼンテーションでもエクアドルのコーヒーについて熱い想いを伝えており、その姿勢に深く共感しています。そんなバイブス溢れる望月さんから、この豆の生産者 Hubert とのストーリーを聞かせてもらいました。ぜひ、その想いが込められた文章を、そのままお楽しみください。
『【マルケサ農園主の息子、ウーベルとの偶然の出会い】
マルケサ農園主の息子ウーベルと会ったのは、ほんの偶然だった。
今回一番楽しみにしていたサラグロのラ・パパイヤエリアでアラスカデスール農園とヴィジャコチャ農園を訪れていたのだがどちらも本当に素晴らしく、特にカルロスの農園は、カッピングすらせずに購入を決断するほどに惹かれた。気をよくしてアラスカデザール農園でコーヒーを楽しもうとしていたところ、上海とマレーシアのコーヒーインポーターを引いたウーベルが、我が物顔で現れ、カッピングに参加してきた。サングラスをかけたまカッピングをしている彼を見て、「なんだこいつは」と内心思わずにはいられなかった少し堅い僕。そのときはたいした話もせず、一緒にいた友人が「今度ロハでまたカッピングがあるので、タイミングが合えばぜひ」と声をかけた程度で終わった。
【60カップのカッピングとウーベルのコーヒー】
ロハエリアで毎年カッピング会場となっているインデラ農園のマニュエル のラボを訪れたとき、またしても彼に会った。 彼は自分の農園の豆を持参していた。しかし僕は60カップものカッピングがあり、すべてにコメントを付けなければいけない日だったので、彼を気にしている余裕はなかった。流石に60サンプルともなると結構なコメント量になるので今ではChatGPTを使って日本語からスペイン語に翻訳しながら、一つ一つのカップにどんな良さがあるのか 、焙煎の欠点、今後のポテンシャル、どの国で受けかそうなどをコメントした。その中で、「これはあの農園かな?」と思わせるカップがちらほら出てきたが、いつもとは毛色が違うコーヒーに出会った。 強すぎない嫌気性発酵由来のトロピカルナフレーバー、乳酸を思わせる丸みのあるアシディティ、そして発酵後も元気のある液体感。これはいいぞ――そう思った。
残念なことに?笑 そのコーヒーは、ウーベルのものだった。「僕に美味しいと思わせるなんて!」(笑)とても悔しい気持ちになったのをよく覚えている笑。彼はお店があるからとその場は先に帰っていたので、その時は直接話すことはなかった。
【ソウルコーヒーとの出会い】
別の晩、レオニダス(2024年の日本エアロプレス決勝でも使われ、僕もブリューワーズの決勝で使った農園) 一緒に「ごはんに行こうよ」ということになり、イケてるカフェに連れて行ってあげると言われ着いたのが、なんとウーベルのカフェ「ソウルコーヒー」だった。「おお、マジか」と思いながら店内に入ると、確かにイケてる。店内は若者で賑わいDJブースや流行りの音楽、地元のクラフトビールや映えるスイーツ。テラス席はロハの街を一望できるすばらしいロケーションだった。
「く、コーヒーはそこまでじゃないだろ」と思いながら注文したら、エクアドルで飲んだコーヒーの中で一番美味い。そして料理も美味い。「なんだ、やつは」と思いながら、ロハのクラフトビールを飲んでいると、ウーベルが来て、「どう?」と聞いてきた。僕は正直に「悔しいけど美味いぜ」と伝えた。彼は笑いながら店の成り立ちを話し始めた。
【スペシャルティコーヒーを広めるということ】
店を始めたころ、ウーベルはスペシャルティコーヒーを広めたくて、コーヒーにとにかく注力していた。でも、全然広がらずに途方に暮れていたそうだ。そんなとき奥様が提案したのが、まずはカフェとして楽しんでもらうことを大切にしよう、という方向転換だった。 それからスイーツやフードにも力を入れた結果、人気が広がり、その中でコーヒーを理解してくれる人が増え始めたという。「そうやな、そうやな」と心の中で相槌を打ちながら、気づけば僕はウーベルを好きになっていた。本当に僕は単純な男だ笑。
ウーベルは若いけど、情熱と行動力がすごい。そしてスペシャルティコーヒーへの真剣な姿勢も本物だ。今年の旅で一番の収穫は、彼のような生産者と知り合えたこと、そしてこれから一緒に未来を作るスタートに立てたことかもしれない。ウーベルとの出会いは、僕にエクアドルコーヒーの未来を見せてくれた。』
*Ethiopia Tabe Burka Washed
たまたまなのですが、昨年出場したJCRC(ジャパンロースティングチャンピオンシップ)の課題豆の一つです。大会当日Stronghold S7Xで行ったサンプルローストでは、焙煎直後でもオレンジや蜂蜜レモンのような爽やかで甘い味わいが感じられ、美味しいコーヒーだ!と嬉しくなった記憶。(大会だということを忘れてワクワクしていました。)思い入れのあるエチオピアのコーヒーです。
タベ・ブルカ・コーヒーウォッシングステーションは、エチオピア・オロミア州グジゾーンのウラガ地区、スケ・ワラカタ村近郊に位置するウォッシングステーションです。2008年に設立され、この地域で初めてのウォッシングステーションとして、コーヒー生産だけでなく、学校や道路の建設など地域社会の発展にも貢献してきました。このウォッシングステーションを運営する バルクメ社 は、エチオピアのスペシャルティコーヒーを牽引する輸出業者のひとつ。オーナーでありゼネラルマネージャーの タデッセ・エレマ氏 は、1995年からコーヒー業界に携わり、現在は 3つのウォッシングステーションと2つのドライミルを所有。さらに、自社農園の技術を活かし、グジ地域の 700以上の小規模生産者 とパートナーシップを結びながら、品質向上のための指導も行っています。現在、タベ・ブルカには 5つの集落から約300名の小規模生産者 がチェリーを持ち寄っています。高品質なコーヒーを生産するために、熟度の高いチェリーにはインセンティブを設けるなど、生産者のモチベーションを高めながら 持続可能なコーヒー生産 に取り組んでいます。
*Ethiopia Guji G1 Muje Masina Natural
<For customers living abroad.>
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https://en.philocoffea.com
I hope you would enjoy our coffee wherever you are!