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イエメンのコーヒーのご紹介です。

イエメンは、アラビア半島の左下に位置する国で、中東では唯一の生産国です。
Haraz地区はYemen北西部に位置しており、標高が高く寒冷な気候かつ、火山性の土壌に恵まれています。降水量が多いため、傾斜地に階段状に畑が作られコーヒーの木が植えられているのが特徴です。お米でいうところの棚田みたいな感じですね。石垣で階段上に農地を作ることで、土壌の侵食を防ぎながら水分を保持しコーヒーの木の育てやすい環境を生み出しています。

一般的にHarazのコーヒーは、レーズンのようなフルーティな酸味、なめらかなボディ、チョコレートのようなアフターフレーバーを持ち、イエメンでも屈指の良質なコーヒーを生産する地域として知られています。ハラズで主に栽培されている品種は、古代ティピカ母系集団に属する「ジャアディ(Jaadi)」と「ダワイリ(Dawairi)」です。

Ahmed Abdo Ahmedさんは、情熱的で勤勉な農家でした。その働きぶりは仲間の農家たちから「ワーカホリック」と呼ばれるほど。自由な時間も惜しまず農園での作業に取り組み、コーヒーの木の世話に喜びを感じながら、常に熱心に働いていました。趣味について尋ねられると、「仕事をすることが好き」と語るほど、農業への情熱は深いものでした。

深刻な水不足などの困難に直面しながらも、アフメドさんは農園を丁寧に管理し、人工的な農薬を使わず有機的な方法での栽培を貫いていました。この有機農業への姿勢は、15歳の息子さんにも受け継がれています。息子さんは学校が終わったあとに農園を手伝い、親子で絆を深めながら、持続可能な農業の未来を支えています。

残念ながら、アフメドさんは昨年の収穫期を終えた後、農園で亡くなりました。
今、その志は息子さんにしっかりと引き継がれています。

毎年購入しているイエメンのコーヒー。今回も何種類かカッピングした中で、このコーヒーを選びました。さくらんぼやクランベリーのような果実味と、エキゾチックで綺麗な余韻。イエメンのコーヒーからしか得られない栄養がある気がします。

焙煎は中浅煎りで仕上げています。さくらんぼやクランベリーのような甘酸っぱい味わいが広がったと思えば、桜や檜のような深みのある香り。後味はハーバルな余韻が長く続きます。口に含んでから飲み込むまでに、ころころと表情が変わるコーヒー。独特さに最初は驚くかもしれませんが、気づいたら移ろいのある味わいの虜に。冷めるとプラムやカカオのような印象がより感じられ、梅酒を飲んでいるような感覚になります。

甘酸っぱさと奥深さ、そのどちらも楽しめるイエメンのコーヒー。
アフメドさんの情熱を、ぜひ一杯の中に感じていただけたら嬉しいです。

<豆情報>
生産者:Ahmed Abdo Ahmed
エリア:Jarna Village, East-Haraz Area, Manakha,Sana’a, Yemen
標高:2,000-2,400m
品種:Dawairi, Jaadi, Old Typica
生産処理:Natural
味わい:Red cherry, Dried cranberry, Cacao nib, Herbal, Cherry blossom ,Plum, Exotic, Long finish


焙煎度:中浅煎り

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535 Yemen Ahmed Abdo Ahmed Nano Lot

販売価格 3,855円(税込4,163円)
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