移り変わる東京の街のように、変化するブレンド
TOKYO BLEND
Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
011 TOKYO BLEND 2603 のご紹介です。
※今回はディップスタイルのご用意はございませんので、あらかじめご了承ください。
「TOKYO BLEND」は、常に進化を続ける東京の姿を映し出したブレンドコーヒーです。
年間を通じて同じ味わいを提供するのではなく、コーヒー豆を入れ替えながら、ゆるやかに変化していくのが特徴です。ベースとなるのは、華やかな浅煎りのコーヒー。個性が際立つ豆を厳選し、飲む温度帯によってもフレーバーの移ろいを感じられるよう仕上げました。一口、もう一口と、変化を楽しみながら味わうひとときが、日常を少し上質にしてくれるはずです。
<2603 ブレンド内容>
・Rwanda Simbi Washed
・Rwanda Mbilima Washed
・Peru Garmas Geisha Washed
・Peru La Palestina Geisha Washed
今回のTOKYO BLENDのテーマは「グラデーション」。何か一つのコーヒーの個性が際立つブレンドも、全体のバランスが整ったブレンドも、もちろん美味しいのですが、今回はそれぞれのコーヒーの味わいが重なり合いながら、ゆるやかに表情を変えていくようなブレンドを目指しました。さまざまなフレーバーがグラデーションのように移ろっていく、そんな一杯に仕上げています。2602からの流れを受けたグラデーションのイメージで、今回もクリーンな印象のWashedプロセスのコーヒーを4種類使用しています。
まずは2種類のルワンダ。Simbiは焙煎時間を長めに、焙煎終了温度も少し高めに設定することで、キャラメルのような甘さを引き出しています。Mbilimaはやや短時間の焙煎で仕上げ、みかんのようなジューシーな甘みをもたらしています。
このルワンダに重ねたのが、2種類のペルー・ゲイシャです。
(月に3トンほど焙煎していて、これまでたくさんのコーヒーを扱ってきましたが…)実はペルーのコーヒーを焙煎するのは今回が初めてで、とても緊張しました。Garmas農園のゲイシャは、ハーバルな余韻が上品な一杯。焙煎中盤にもしっかり火力を入れることで、ラウンドな印象をつくりました。La Palestina農園のゲイシャは、蜂蜜レモンのようなキラキラとした酸味が特徴的。浅煎りで仕上げ、この鮮やかな酸味がアクセントになるようにしています。
少しずつ異なる焙煎度合いで描かれるグラデーション。試作を焙煎所で飲んでいたときも、ある人はシトラス、ある人はストーンフルーツ、またある人はフローラルといったように、飲み手によって、そして温度帯によっても表情が変わるブレンドに仕上がったと思います。マンダリンオレンジやびわ、レッドチェリー、ハニーのようなニュアンス。やわらかな口当たりとともに広がる、上品で複雑な味わいをゆっくりとお楽しみください。
季節や時間の流れとともに変わり続ける「TOKYO BLEND」
グラデーションのように淡く移ろっていく味わい。
ぜひ日常のひとときに、そっと寄り添う一杯として楽しんでいただけたら嬉しいです。
※ご注文が集中した場合、商品の発送までにお時間をいただくことがございます。
お届け希望日があるお客様は、配送方法に「ヤマト運輸」をご選択のうえ、備考欄にご希望の納品日をご記入ください。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
*Rwanda Simbi Washed
南部のHuye(フエ)というエリアに位置しており、1500~2000mの高原でコーヒー栽培が盛んに行われております。ルワンダは「Les Milles Collines」千の丘の国と呼ばれ、緑がおおく、美しくなだらかな丘陵が線の向こうまで続いているそうです。
シンビ コーヒーウォッシングステーションは 2013 年に運営が始まった新しいウォッシングステーションです。シンビ・コーヒー投資会社がこの地域で初めて建設したウォッシング・ステーションで、オーナーのAbdul氏は、コーヒー農家の祖母から薦められ、コーヒー事業に参入しました。ウォッシングステーションが作られたのは、家族で運営しながら、フエやマラバエリアのコーヒーの特性を生かし、さらにコーヒー事業の拡大を行うため、わざわざ農園から遠く離れた場所に運ばずに済むようにと考えられたアイデアです。現在、シンビ、マラバ、ソヴ、キゴマの250人のメンバー(女性が60%を占める)で構成される協同組合のブルボンや、シンビの近隣、マラバ・セクターのブルメラ(Buremera)やシャンガ(Shanga)で栽培されるコーヒーを処理しています。ここで生産されたコーヒーは過去にカップオブエクセレンスを受賞し、高く評価されています。
生産地から処理場までの距離大事ですよね。イチゴなどの果物でイメージするとわかりやすいのですが、収穫してから販売するまでに時間がかかってしまうと、運んでいる間に下のほうに積んでいたのが潰れて痛んでしまったり。せっかくいいものを作っても、他の要因で悪くなってしまうこともあるのが、農業の難しいところだと思います。生産環境により近くより高品質なコーヒーを、というAbdul氏のアイデア素敵です。
*Rwanda Mbilima Washed
Dukunde Kawa Musasa Cooperative は、2000年にルワンダ北部ガケンケ(Gakenke)地区で設立された協同組合です。組合員は約300名で、そのうち約20%は女性農家が活躍しています。近くにはゴリラの生息地として知られる山々が広がり、自然豊かな環境の中でコーヒー生産が行われています。
この協同組合では、Mbilimaを含む3つのウォッシングステーション(CWS)を運営しており、Mbilima CWSは2007年に稼働を開始しました。現在は、周辺の616戸の小規模農家が収穫したチェリーを受け入れ、約72ヘクタールの農地で栽培されたコーヒーを精製しています。これらの農地は複数の国際オーガニック認証を取得しており、Mbilima CWS自体もオーガニック認証を持つステーションです。2025年のBest of Rwandaでは、同ステーションから出品されたハニープロセスのロットが入賞を果たしました。
コーヒーの木は約2から2.5m間隔で植えられ、1ヘクタールあたりおよそ2,500本が栽培されています。多くの農家は平均して約200本のコーヒーの木を管理する小規模生産者です。
土壌はシルト質で、pH5.1のやや酸性。収穫の最盛期は3から5月にかけてです。
持ち込まれたチェリーは、まずアフリカンテーブル上での目視選別を行い、その後フローターによる浮力選別を実施します。パルピング後も水を使った比重選別を徹底し、欠点豆を極限まで取り除いています。さらに、ウェット状態から乾燥工程に入ってからもハンドピックを繰り返し行い、品質管理を徹底しています。乾燥はアフリカンベッドで行われ、パーチメントは天日干しでおよそ24日間(天候により変動)かけて仕上げられます。
こうした多段階の選別と丁寧な精製工程によって、Mbilimaで生産されるコーヒーは欠点豆が極めて少なく、透明感のあるクリーンな味わいを持つコーヒーに仕上がっています。標高2,000mを超える丘陵地の環境と、農家一人ひとりの細やかな配慮、そしてCWSでの徹底した品質管理が、この品質を支えています。
毎年、いただいたサンプルをブラインドカッピングして購入するものを選んでいるのですが、今年もDukunde Kawa Musasa Cooperativeのものが選ばれました。ルワンダらしいみかんのような甘く華やかなフレーバーと、きれいな後味が魅力的な一杯です。こうして毎年丁寧につくられた美味しいコーヒーが届くことに感謝。生産者の皆さんの積み重ねてきた努力や誠実な仕事ぶりがこのコーヒーから伝わってきます。
*Peru Garmas Geisha Washed
マクシミリアーノ・ガルシアは、妻のエスペランサ・アルミーニョとともに農園を「家族の誇り」として築き上げてきた情熱的な生産者です。長年にわたり、家族の伝統を守りながらコーヒーの品質をどこまで高められるかに心血を注いできました。そんな両親の背中を見て育った子どもたち、ウリセスとマルベニも、いまコーヒーの世界で自分たちの道を歩み始めています。若い世代ならではの柔軟な発想と熱意を携え、一家が築いてきたレガシーを次の世代へとつなぎながら、農園をさらに発展させようとしています。
マクシミリアーノのコーヒーづくりには、土地への愛情、受け継がれてきた伝統、そして「より良いものを」という探究心が詰まっています。家族全員が同じ方向を向き、固い絆で結ばれているからこそ、そのコーヒーは多くの人を惹きつける輝きを持っています。
収穫では、真っ赤に熟したチェリーのみを手摘みで選別。収穫したチェリーは水槽で浮かべ、未熟豆や欠点豆を丁寧に取り除きます。果肉を除去した後、豆を水に完全に浸した状態で36時間の発酵を行います。水中での長時間発酵により、酸味の質が整い、奥行きのあるフレーバーが生まれます。発酵後はきれいな水で3回洗浄し、不純物を取り除いた後に予備乾燥へ。その後、太陽光をコントロールできるソーラーベッドに移し、約20日間かけてゆっくりと乾燥させます。時間をかけたこの乾燥工程が、豆のポテンシャルを最大限に引き出し、透明感のある味わいを支えています。
*Peru La Palestina Geisha Washed
La Palestina 農園の歴史は、1978年にドン・フアン・アラルコンが、ペルー・ハエンのエル・トリウンフォの丘陵地に農地を購入したことから始まります。当時この土地は、牛が草を食む牧草地でした。しかし子どもたちが成長するにつれ、フアンは大きな決断をします。牧草地をすべてコーヒー畑へと変え、一家の未来をコーヒーに託したのです。その後、息子たちは父の意思を受け継ぎ、コーヒー栽培への投資を続けました。収益を少しずつ農園へ再投資しながら、時間をかけて着実に農園を拡大。現在では、ハエン地域の農家が目標とする存在へと成長しています。
La Palestinaの品質を支えているのは、徹底した選別と丁寧な生産処理です。収穫では真っ赤に熟したチェリーだけを手摘みし、水に浮かべて密度の低い未熟豆や欠点豆を取り除きます。果肉を除去した後は、ミューシレッジが付いた状態で36時間の発酵を行い、コーヒーに豊かな風味と奥行きを与えます。発酵後の豆は、きれいな水で3回丁寧に洗浄。予備乾燥を経てアフリカンベッドへと移され、風通しの良い環境で約15日間かけてゆっくりと乾燥させます。時間をかけて丁寧に仕上げるこの工程が、La Palestinaのクリーンで奥行きのある味わいを支えています。