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コスタリカのコーヒーのご紹介です。

＜La Loma＞
La Loma農園は、コスタリカのジャノ・ボニート・レオンコルテスの高地に位置し、1980年代後半にカーロス・モンテロと彼の父によって購入されました。もともとは空地で、購入後にコーヒー栽培が始まり、カーロスはこの土地を兄弟から買い戻してコーヒー農園として再建しました。現在も約3ヘクタールのカトゥアイ種が育成されており、バナナ、シトラス、マンゴー、ポロの木による自然な日陰が木々の健康を促進し、カップの品質向上に寄与しています。また、ピリス川流域の気候と適度な日照、風通しの良さが、質の高いチェリーを収穫するための理想的な環境を提供します。
La Loma農園はドンマヨ・マイクロミルによって運営され、コスタリカのマイクロミルのパイオニアとして高い評価を得ています。特に精製工程では、比重振動選別をパーチメントの状態で行うなど、徹底した品質管理が施されています。これにより、未成熟豆や不完全豆が効率的に除去され、完熟した実の詰まったコーヒー豆のみが選別されます。さらに、ドンマヨ・マイクロミルは、新しい品種や乾燥方法の研究にも力を入れ、「カップ・オブ・エクセレンス」などの品評会で定期的に入賞しています。

寒くなってきて落ち着く優しいコーヒーが飲みたいな、と思いこちらのコスタリカを選びました。コスタリカって酸がしっかりあるイメージだったのですが、今回のコーヒーは甘みのサポートがあり全体的に丸みのある味わいが特徴的です。なんか落ち着く、そんな感じです。最初は甘みのある中煎りにしようかと思っていたのですが、サンプルで焙煎してみたときにもう素材の時点で甘味はしっかりある気がすると思い、最終的に浅煎りになりました。柔らかな質感とバランスのいいカップに仕上げたいと思い焙煎前半からゆったりとカロリーをかけ、ディベロップタイムも1:20程度とっています。

滑らかな質感も相まって、ヘーゼルナッツやアーモンドのようなナッツ類を思わせる味わい。徐々に温度が落ちると赤いりんごやドライオレンジのような、甘さをともなった果実感も感じられます。後味はお茶っぽい余韻と柔らかい甘さが残り、自然ともう一口と飲みたくなるようなコーヒーです。派手なフレーバーはないけれど、その柔らかい口当たりに丁寧に作られたいいコーヒーであることを感じます。
生活に馴染む、ちょっと日々を善くする、そんなコスタリカをぜひお試しください。


＜豆情報＞
農園名：La Loma
マイクロミル：Don Mayo
生産者：Hector Bonilla Solis
エリア：Tarrazu
標高：1,950m
品種：Caturra
生産処理：Yellow Honey
味わい：Hazelnut, Brown sugar, Almond, Smooth, Red apple, Green tea, Round

焙煎度：浅煎り