秋冬にゆっくり飲みたい深煎りケニア
Kegwa Factory
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ケニアのコーヒーのご紹介です。
Kegwa Coffee Factoryがあるのは、ケニア中央部のKirinyaga。ケニアを代表するコーヒー生産地のひとつです。Kegwaは1960年、周辺のKegwa、Muiboini、Sieni、Kitigaという4つの村で栽培されたコーヒーを精製するためにつくられました。現在はNgiriambu生産者組合の傘下にあり、約1,400名の小規模生産者が登録。そのうち毎年およそ1,000名の生産者が、収穫したコーヒーチェリーをKegwaへ持ち込んでいます。
標高は約1,500m。赤い火山性土壌に恵まれ、気温は13〜25℃、年間降水量は約1,200mm。品種はケニアではお馴染みのSL28、SL34に加えて、Ruiru 11、Batianが栽培されています。収穫されたチェリーは人の手で選別され、Kegwaへ。ここから、ケニアでは伝統的なウォッシュトプロセスで精製されていきます。
まず果肉を取り除き、一晩の発酵。その後、水洗、ソーキングを行い、最後はアフリカンベッドの上で8〜15日ほどかけて乾燥させます。特別な発酵や複雑なプロセスを加えるのではなく、良いチェリーを丁寧に選び、昔ながらの方法で仕上げていく、とてもクラシックなケニアのコーヒーです。
精製に使われているのは、近くを流れるNyamindi川の水です。プロセシングには多くの水を必要とするからこそ、その水をどう扱うかも大切です。Kegwaでは、水源から離れた場所に排水用の浸漬ピットを設け、精製によって生じた排水を浄化してから土壌へ戻すなど、水源や周辺環境を守るための取り組みも行っています。
初めて飲んだときに感じたのは、少し不思議な味わいでした。ケニアといえば、ジューシーな果実感に、パーンと弾けるような明るい酸味。そんなイメージがありますが、このKegwaはどちらかというと穏やか。柔らかな果実感の奥にハーバルな香りが残り、その余韻がとても魅力的なコーヒーでした。寒い日にゆっくり飲みたくなるような、柔らかな深煎りにしたい。そう思ったことが、購入を決めた理由のひとつです。
同じ深煎りでも、目指す味わいによって焙煎の仕方は変わります。例えば451 Ethiopia Geraは、エチオピアらしい鮮やかなフレーバーを深煎りの中でもしっかりと表現するため、高火力・短時間で仕上げています。対して今回のKegwaで表現したかったのは、もう少し液体に重さがあり、ゆっくりと甘さが広がっていくような穏やかな味わい。そのため焙煎時間は10分ほどとしっかり時間を取り、甘さや質感につながる部分を丁寧につくっていきました。ただ、深くするだけでは、このコーヒーの良さがなくなってしまいます。焙煎終了は2ハゼよりも少し手前に設定し、深煎りらしい厚みをつくりながら、ケニアらしい果実感も残しています。
淹れたては、深煎りらしいしっかりとした苦味と甘さ。ダークチョコレートやローストアーモンドのような香ばしい味わいの中に、ブラックティーを思わせるニュアンスも感じられます。温度が下がってくると、少しずつドライオレンジやダークチェリーのような穏やかな果実感が顔を出します。粘性と重さのある液体が、苦味、甘味、酸味をやわらかく包み込みながら、じんわりと口の中に広げてくれます。
最初はしっかりと深煎りらしく、冷めるにつれて少しずつ柔らかな表情へ。
甘さもしっかりとあるので、普段深煎りを飲まれる方はもちろん、家族みんなでゆっくりコーヒーを楽しむ時間にもおすすめの一杯です。