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ブラジル Coffee of the Year 2024 2位受賞ロットのご紹介です。
(数量少ないため100g,200gでの販売となります。)

<Fazenda Guariroba>
グアリロバ農園の歴史は19世紀、Joao Ferreira Carneiro氏からはじまり、現在5代目のHomero Aguiar Paiva氏にそのコーヒーに対する熱意と伝統が受け継がれています。スペシャルティコーヒーの生産に特化し、近年では、新しい精製方法や栽培技術の開発に積極的に取り組んでいます。
2016年のCOE(生豆の国際品評会)で優勝、2018年には、Brazil Pulped Naturalsで8位、2019年のCOEではNational Winnerを受賞など、ブラジルの優良農園です。

昨年は気候変動の影響を大きく受けたブラジル。例年と比べて気温が高かったため、果実の成熟期間が短縮され、実が小さくなり収量が大幅に減少しました。実際生豆の大きさも例年よりも一回り二回り小粒に見えました。また成熟期間の短縮により、チェリーの収穫時期が重なったため、ガブリエルさんたちが試したい精製方法を十分に行えなかったそうです。収穫後のチェリーをそのまま放置してしまうと、実が悪くなり品質の低下に繋がってしまいます。さらに、発酵時間が長くなるとタンクが長期間使えなくなり、精製の効率が低下を招きます。気候変動により迅速な対応が求められた結果ですね...。

この苦しい状況の中でも、ガブリエルさんたちはより美味しいコーヒーを作ることを諦めませんでした。その結果生まれたのがこのFruity ロットです。ガブリエルさんたちはよくプロセスを行う際、酵母を選んで発酵をコントロールしています。このFruityロットは酵母を加えることはせずに自然に任せた状態で発酵を行なったそうです。また発酵の終了のタイミングでは、冷水で急速にすすぎ微生物の活動をストップします。こうすることで過度に発酵が進行することを防ぎ味わいをコントロールしています。ブラジル Coffee of the Year 2024で堂々の第2位を受賞したこのコーヒーは、気候変動という厳しい条件の中で育まれました。ガブリエルさんは、挑戦を乗り越える中で農園のポテンシャルを改めて実感し、その情熱がこの素晴らしい一杯に結実しています。

焙煎は浅煎りで仕上げています。今回のブラジルに関しては生豆のサイズが今までより小さかったので、エチオピアの小粒のコーヒーを焙煎する時のイメージでプロファイルを作成しました。水分値も低めだったこともあり、投入直後に火力を上げるのではなく、少し温度が落ち切るのを待ってから火力をあげています。その後は豆の香りを確認しながら徐々に火力を下げていき調整しました。ハゼている瞬間の香りはベリーとシトラスが混ざったようなフルーティーな香りがしてきて、思わず笑みが。

グアリロバ農園のコーヒーの好きなところは、プロセスで生み出された味わいとブラジルらしい味わいがどちらも感じられるところです。香りはスパイシーで、これがブラジルのコーヒーなの?と不意を突かれます。飲んでみるとレモネードやベリーを思わせるフルーティーな味わいと、ブラジルらしいナッツのような優しい甘い余韻。ユニークさの中に優しさが垣間見え、気づいたらカップが空っぽに、そんなコーヒーです。

環境が変化する中で、毎年変わらぬ美味しさを届けること、さらにはそれを超える味わいを追求すること。そこには農園の皆さんのたゆまぬ努力と情熱があります。苦しい状況を乗り越え、Coffee of the Year 2024 2位となったこのロットをぜひ一度お試しください。

<豆情報>
農園名:Fazenda Guariroba
生産者:Homero Paiva Aguiar, Gabriel Lamounier
エリア:San Antonio, Campo das Ver ten tes
標高: 1,100m
品種:Catuai
生産処理: Natural Anaerobic
味わい:Sansho, Black berry ,Lemon balm, Nutty, Aloe, Pink pepper, Honey, Juicy, Unique
エイジング:焙煎日から10日後からおすすめです。

245 Brazil Guariroba Fruity Lot

販売価格 1,800円(税込1,944円)
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