深煎りの奥に広がる、Chirosoの果実味
Colombia Granito de oro
Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
コロンビアのコーヒーのご紹介です。
挽きの状態をご希望の場合、ご希望の挽目(細挽き/エスプレッソ用、中挽き/ドリップ用、粗挽き/フレンチプレス用)を備考欄にご記入ください。
ChirosoはAntioquia県のUrraoで昔から植えられてきた品種で、生豆はGeisha種に似た細長い形をしています。最近の研究でエチオピア原生種系の品種であることが判明したそう。2020年のCOEではUrrao地区Los Tres Mosqueteros農園のChirosoのウォッシュトが見事1位に輝き、さらに注目の品種となりました。寒さに耐性があることから高標高での栽培に向いており、また収量が多いためUrraoの地区ではとても人気が高いです。
生産者のNelsonさんは二代目のコーヒー農家。お母さんのOfir Bolivarさんからコーヒー事業や特殊なコーヒーの生産について学び、国内外で認められるコーヒー生産者になることを目指しています。現在、Nelsonさんの農園にはChirosoのみが栽培されており、今後haiz coffeeと共にGeisha種の栽培も進めていく予定です。。今回のChirosoを飲んでいただけると、これから作られるGeisha種などもとても楽しみになると思います。期待が膨らみます。
今回はこちらのコーヒーを、鮮やかな深煎りに仕上げました。生豆の水分値が13%と非常に高かったため、投入温度は高めに設定し、前半からしっかりとエネルギーを与えながら焙煎を進めています。焙煎時間は約9分40秒。短時間で仕上げることで、深煎りらしい香ばしさを表現しながらも、このコーヒーが持つ果実感や甘さを残せるよう意識しました。
焙煎直後はロースト由来のほろ苦い香りが前面に出ていますが、日が経つにつれて少しずつ甘さを伴った香りへと変化していきます。個人的には、焙煎日から14日ほど経ってからの開封がおすすめです。深煎りらしい落ち着いた印象の中に、ジューシーな果実感や甘い余韻も感じていただけると思います。そこからさらに少しずつ表情を変えていくので、ぜひ味わいの変化もあわせてお楽しみください。
ひと口飲むと、まず広がるのは深煎りらしいほろ苦さ。けれど、その奥にはチョコレートを思わせるやさしい甘さがあり、苦味だけが前に出ることなく、心地よいバランスでまとまっています。温度が少し下がってくると、今度は黄桃やプラムのようなストーンフルーツを思わせる甘い果実感がふわりと顔をのぞかせます。さらにグレープのようなニュアンスも感じられ、飲み進めるごとに複雑な表情を見せてくれます。重厚感のあるなめらかな質感も、このコーヒーの魅力のひとつ。しっかりとした飲みごたえがありながら、不思議と飲み疲れせず、やさしく口の中に広がっていきます。
複雑で華やか。でもどこか落ち着きがある。
一日の終わりにゆっくりと向き合いながら、余韻まで楽しみたくなるようなコーヒーです。