Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
パナマのコーヒーのご紹介です。

<Lerida>
Finca Leridaは1920年代に設立された、パナマで歴史のあるコーヒー農園のひとつです。コスタリカ国境沿いのボケテ地域に位置するこの農園は、コーヒー生産で有名な地域で、気候が良く、近年では観光客も増加。宅地化が進む中でも、レリダ農園はその独自性と品質で勝負し、100年以上にわたり素晴らしいコーヒーを提供し続けています。創設者はノルウェー出身のエンジニアのTollef B. Monnicheで、彼の科学的知識と熱帯気候の理解を生かし、1924年にパナマ運河の設計後にこの農園を立ち上げました。1929年にはパナマ産コーヒーを初めてドイツに輸出し、ヨーロッパで高い評価を受けたそうです。さらに2001年にはBest of Panama(パナマスペシャルティコーヒー協会が主催するパナマ国内のコーヒーの品評会)で優勝し、高品質コーヒーの産出地として世界的に認知されました。しかし、2000年代後半には経営上の問題で品質が低下し、市場から一時姿を消しました。その後、2011年に新しいオーナーのもとで再生。農業技師を招き、新しい生産体制とともに農園内のホテルやレストランもリニューアルされました。現在、レリダ農園は独自のロットごとに品質を管理し、パナマの高品質なコーヒーの供給者としてその地位を確立しています。

Finca Leridaは5つの農園から構成されているのですが、今回のパカマラはAmelia Estate とFlora Estateで育てられたものです。Flora Estateは青々とした植林があり、パカマラ種・カツアイ・SL34が栽培されています。Amelia Estateではゲイシャ、パカマラ、ティピカ、カツアイが栽培されており。過去にベスト・オブ・パナマに入賞したパカマラのロットは、この農園で栽培されたものだそうです。Finca Leridaはゲイシャ種を中心に多様な品種を栽培しています。また一方で、自然の生息地を保護し生物多様性を支えるため、野生生物保護区や自然保護区も維持しているそうです。

さて、パカマラ種。こちらはマラゴジッペとパーカスという品種の掛け合わせで、エルサルバドルの国立コーヒー研究所が長年の研究で人工交配をした結果、作り出された品種です。粒が大きく、何回焼いてもいつも焙煎する前に緊張する品種の一つですね。今回のレリダのパカマラは生豆を見てみると粒の大きさが揃っていて、とても綺麗です。水分値も水分活性値も落ち着いた数値だったので、投入温度も高くしすぎず1ハゼまでじっくりじわじわ焙煎しました。1ハゼ以降は少しずつ火力を下げて、時間をかけつつも浅煎りに仕上げています。

カップからつるんと、口の中に液体が広がる感覚がなめらかでこのパカマラの品質の良さが伺えます。焙煎が難しい品種なのですが、この少し液体に重さがあり、かつとろんとした粘性が感じられる口当たりが大好きなのでついつい選んでしまいがちです。(購入した後にいつも頭を抱えています、でもそんな考える時間もパカマラの楽しみの一つかもしれません。)
みかんのようなジューシーな酸とヘーゼルナッツや蜂蜜のような甘み。酸と甘さのバランスがよく、またその良さをスムースな質感が心地よく伝えてくれます。穏やかだけどあとひく甘さがもう一口飲みたいなと思わせる一杯。じわじわと広がる、丁寧で柔らかな美味しさをご堪能ください。

<豆情報>
農園:Finca Lerida, Amelia Estate & Flora Estate
生産者:Amoruso Family
エリア:Jaramillo, Boquete, Panama
標高:1,500~ 1,650m
品種:Pacamara
生産処理:Washed
味わい:Mandarin orange, Honey, Cashew, Smooth, Black Tea, Brown Sugar, Round

【終売】223 Panama Lerida Pacamara Washed

販売価格 2,000円(税込2,160円)

SOLD OUT
この商品についてお問い合わせ