日常に寄り添う
ふくよかなグアテマラのパカマラ
El Mirador
Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
気づいた方もいるかもしれませんが、豆のナンバリングが 200番台から一気に400番台 になりました!(300番台は、以前トップロット用に使っていた番号のため飛ばしています。)
過去に販売していた豆は、終売アーカイブからもご覧いただけるので、ぜひのぞいてみてください。
それでは本日は、グアテマラのコーヒーのご紹介です。
Finca El Miradorは、グアテマラの高品質産地として注目されるアカテナンゴ地域に位置しています。グアテマラ市から西へ約80km、フエゴ火山の反対側には名産地アンティグアが隣接するエリアです。
農園が広がるのは、フエゴ火山とアカテナンゴ火山の西側斜面。火山活動によって形成された鉱物分を豊富に含む火山灰土壌と、太平洋から吹き込む穏やかな風が、霜害を防ぎつつ適度な湿度をもたらします。また、周囲には豊かな森林が広がり、生態系にも恵まれた環境です。
この農園は、農家出身の輸出業者であるSUBE社によって管理されています。SUBE社は、サン・マルコス地域のプラタニージョ農園で培ってきた農業技術を活かし、エル・ミラドール農園では区画の約半分にゲイシャ、残り半分にパカマラを植栽。いずれも品質を重視した栽培が行われています。高標高と理想的な気候条件を活かし、収量よりもクリーンさと表現力に優れたコーヒーを目指すエル・ミラドール農園は、アカテナンゴのポテンシャルを体現する存在です。
いただいたサンプルをカッピングした際、ブドウのような果実感と滑らかな質感が心地よく、「ジワウマな深煎りにしたい」と思い描いたのをよく覚えています。粒の大きいパカマラ種の焙煎はいつも緊張します笑。少しずつ火力を強めながら、じっくりと発達させ、ふくよかな甘みを感じられる深煎りに仕上げました。
深煎りらしい苦味の中に、グレープやほのかにプラムを思わせる、深みのある果実感。胡桃や黒糖のような甘みも重なり、苦味と酸味のバランスが取れた一杯です。パカマラ種らしいリッチな口当たりは、思わず舌の上で転がしたくなるような心地よさ。まとまりと奥行きのある味わいで、毎日の一杯におすすめのコーヒーです。
グアテマラらしい安心感と、深煎りのふくよかさ。
気負わず、毎日に寄り添ってくれる一杯です。