Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
JBrC2025予選でBARISTA MAP COFFEE ROASTERSの伊藤恵未バリスタが、
使用したとっておきのコーヒーのご紹介です。
今回は7/5(土)のご注文分までJBrC用と同じプロファイルで焙煎したものでお届けいたします。
競技会にチャレンジしている皆様にぜひお試しいただきたいコーヒーです。
※Strong Holdでの焙煎は1回あたりのバッチサイズが小さいため、ご注文量によっては発送までにお時間をいただく場合がございます。
お届け希望日があるお客様は、配送方法に「ヤマト運輸」をご選択のうえ、備考欄にご希望の納品日をご記入ください。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
※生豆の在庫はまだございますので、Loringで焙煎したバージョンも今後リリース予定です。競技会とまったく同じプロファイルでなくても大丈夫!という方は、もう少しお待ちいただければ幸いです。(焙煎、がんばります...!)
<El Diviso>
El Diviso、ここ数年競技会でも使用されることが多いコロンビアの農園です。特殊プロセスのコーヒーが十八番で、PhilocoffeaでもEl Divisoのネストルがプロセスを行ったコーヒーは取り扱ったことがあります。ネストルはウィラのブリュッセル地区で26年間コーヒー栽培を続けてきた農園の若き2代目。兄のアドリアンと共に現在は希少品種を含む6種類を栽培しています。周辺の同じ若手農園主たちと地元のコーヒー研究機関と共同して、様々な発酵材料や方法を用いたチャレンジングなコーヒーを作り続けています。その情熱はまさに「コーヒープロデューサー」栽培のみならずプロセスに着目しコーヒーの可能性を広げることに情熱をかけています。
一方で、伝統的なコーヒーも大切にしており、父から受け継いだカスティージョやコロンビア種も丁寧な選別とマイクロロット精製で培った発酵技術を少し援用してシンプルながら香味を向上させたコーヒーの生産も続けています。ネストルより、「私たちは世界の大きなコーヒーサークルの一員です。生産者として常に良いものを生み出そうと家族一丸となり情熱的に前進しています。でも我々のコーヒーを世界中の人に楽しんでもらえるのは、輸出入、販売、そして一杯のコーヒーを作ってくださる皆さんがいるからこそです。我々はチームです。皆さんに感謝してこれからも情熱を注ぎ、素晴らしいコーヒーを生産していきます」
<Tropical Fruit Forward Lush Process>
トロピカルフルーツのような、豊かで鮮やかな風味が感じられることから、このような名前が付けられたロットです。プロセスの詳細はこちらです。
1.OXIDATION
常温下(室温)で、開放型のプラスチックドラム内に24時間置いて酸化させます。
2.FERMENTATION PROCESS
チェリーをプラスチック製のドラムまたはバッグに入れ、16〜18℃に制御された環境で32時間の嫌気性発酵を行います。
3.FRUIT FORWARD CONCENTRATION STAGE
チェリーは開放型タンクに移され、最大温度40℃で30時間の酸化ステージに入ります。続いて、チェリーはBioMasterタンクに入れられ、20℃に保たれた環境で12時間の2回目の嫌気性発酵を行います。最後のステージでは、32℃のお湯に25時間浸し、同じシドラ・ブルボン種から採取されたモスト(果汁)を加えます。この工程が、果実味を爆発的に引き出すカギとなります。
4.QUENCHING
60℃の熱水で5分間、次に14℃の冷水で30分間処理します。これにより発酵が停止し、微生物が除去されます。クエンチングは、コーヒーチェリーの温度を急速に冷却するための特定の手法で、多くのコーヒー加工法において重要な工程です。
5.PRISTINE PRECISION DRYING
コーヒーは密閉型のステンレス製除湿機内で、まず43℃で10時間乾燥させ、果肉の水分を取り除きながらも糖分を保持します。次に37℃で8時間乾燥させ、水分値を20%まで下げます。続いて、プラスチックバッグに入れた状態で暗室で12時間休ませます。最終的に、35℃で16時間乾燥させ、水分値を10〜11%まで下げて仕上げます。
毎度のことながら、ネストルの精製方法の説明を読むたびに感じるのは、
彼のプロセスは単なる精製処理ではなく、「味わいをデザインしている」ということです。
温度や時間を緻密にコントロールすることで、鮮烈で印象的な味わいのコーヒーが生み出されています。
焙煎は今回Strongholdで行っています。水分値は高いのですが発酵系の豆で表面が焦げやすく、かつ焙煎の最初の方から走りやすい豆だったので、メインの熱源であるHot airを弱目に設定して優しく焼き上げています。こういう発酵系の豆は1ハゼのポイントがよくわからないことが多いのでいつも1ハゼ付近は匂いを常にチェックしています。(発酵によって豆の繊維が脆くなっているのか、ハゼの音がないままにじんわりハゼ始めているという経験があります)
実際に焙煎しているところを動画で残していますので、プロファイルの詳細が気になる方は、お時間ある際にこちらをご覧ください。(焙煎しながら説明するのは難しい...ということを学びました...)
JBrC予選 えみさんのSidra Bourbonのプロファイル
そしてこのコーヒーの味わいについては、ぜひ、伊藤恵未バリスタのプレゼンテーションをご覧ください。新しいドリッパーを使用したプレゼンテーションで、えみさんのこのコーヒーへの想いと新しいものを紹介するわくわく感が画面越しでも伝わってきます。
JBrC2025予選 伊藤恵未バリスタ
<豆情報>
Producer:Nestor Lasso
Farm:El Diviso
Area:Bruselas, Huila, Colombia
Alutitude:1,700-1,900m
Varietal:Sidra Bourbon
Process:Tropical Fruit Forward Lush Process(Double Anaerobic Natural)
焙煎度:浅煎り
エイジング:焙煎日から13日後がおすすめです
<FOR WORLDWIDE SHIPPING>
Please go to the URL below.
https://en.philocoffea.com
I hope you would enjoy our coffee wherever you are!