Philocoffeaにご来店いただき、ありがとうございます。
鮮やかなコロンビアのコーヒーのご紹介です。

<El Diviso>
El Diviso、ここ数年競技会でも使用されることが多いコロンビアの農園です。特殊プロセスのコーヒーが十八番で、PhilocoffeaでもEl Divisoのネストルがプロセスを行ったコーヒーは取り扱ったことがあります。ネストルはウィラのブリュッセル地区で26年間コーヒー栽培を続けてきた農園の若き2代目。兄のアドリアンと共に現在は希少品種を含む6種類を栽培しています。周辺の同じ若手農園主たちと地元のコーヒー研究機関と共同して、様々な発酵材料や方法を用いたチャレンジングなコーヒーを作り続けています。その情熱はまさに「コーヒープロデューサー」栽培のみならずプロセスに着目しコーヒーの可能性を広げることに情熱をかけています。
一方で、伝統的なコーヒーも大切にしており、父から受け継いだカスティージョやコロンビア種も丁寧な選別とマイクロロット精製で培った発酵技術を少し援用してシンプルながら香味を向上させたコーヒーの生産も続けています。ネストルより、「私たちは世界の大きなコーヒーサークルの一員です。生産者として常に良いものを生み出そうと家族一丸となり情熱的に前進しています。でも我々のコーヒーを世界中の人に楽しんでもらえるのは、輸出入、販売、そして一杯のコーヒーを作ってくださる皆さんがいるからこそです。我々はチームです。皆さんに感謝してこれからも情熱を注ぎ、素晴らしいコーヒーを生産していきます」


<Floral Symphony>
こちらのコーヒーのプロセスは「Floral Symphony」という名前が付けられています。その名の通り、ジャスミン、ローズ、ラベンダーを思わせる多彩で芳香なブーケをイメージして作られたコーヒーです。口に含んだ瞬間に広がるのは調和のとれた華やかさ。香りが複雑に重なり合い、洗練されたフレーバーをお楽しみいただけます。プロセスの詳細はこちら。

1. 収穫と選別
熟度の高いチェリーのみを収穫し、アルコール消毒やフロートによる選別で不良豆を徹底的に取り除きます。糖度の高い果実だけがこの特別なロットに使用されます。

2. 酸化(Oxidation)
収穫後、開放型プラスチックドラムで24時間の酸化工程 を行い、チェリーの持つ香味を引き出します。

3. 嫌気発酵(Anaerobic Fermentation)
その後、200時間の嫌気発酵を実施。さらに28〜35℃の水に80時間浸漬しながら循環させ、同じ品種から抽出した微生物を加えて発酵をコントロール。酵母を活用した精密な発酵により、他にない独自のフレーバーを生み出します。

4. クエンチング(Quenching)
一度水を抜いた後、40時間の酸化を経て、コーヒーを 50℃まで加温。その後冷水と温水を交互に使用し、微生物負荷を取り除きます。急速冷却を取り入れるこの工程は、風味の明確さを保つための重要なステップです。

5. 乾燥(Pristine Precision Drying)
密閉型ステンレス除湿機でじっくり乾燥し、まず18%まで水分を落とした後、18〜24時間の休息を経て最終的に 11%の水分含有率 に到達。均一で安定した乾燥環境を維持することで、豆本来の個性を最大限に引き出します。

毎度のことながら、ネストルの精製方法の説明を読むたびに感じるのは、彼のプロセスは単なる精製処理ではなく、「味わいをデザインしている」ということです。温度や時間を緻密にコントロールすることで、鮮烈で印象的な味わいのコーヒーが生み出されています。

鮮やかなフレーバーを楽しんでいただけるよう、焙煎は浅煎りで仕上げています。水分値が11%以上と高いので、投入温度を高めに設定し焙煎初期からしっかりとカロリーを与えています。後半は慎重に一ハゼの位置を確認しながら、優しく熱を加えながら、ディベロップタイムを1分程度とっています。(毎度、こういう発酵系のコーヒーは1ハゼのポイントがわかりづらく、焙煎終了のタイミングが難しいです。)

抽出後のサーバーからアロマを嗅いでみると、なんか懐かしい香り。駄菓子のような...海外のお菓子のような...と考えていたところ、さくらんぼ味のお菓子のような香りだ!と思い出しました。(爪楊枝で食べる、小さい四角いもちもちした駄菓子のさくらんぼ味のイメージです)

飲んでみると、香りの印象そのままに、ラズベリーやさくらんぼ、カシスのような赤い果実を思わせる味わい。甘酸っぱさ全開です。冷めるにつれて、ベリーの印象から少しずつオレンジやパイナップルのような黄味がかったトーンへと移ろい、鮮やかな変化を見せます。
ジューシーでラウンドな口当たりが、複雑な果実味を心地よく届けてくれます。
飲み終えて感想を言い合ったあとも、まだ口の中にフルーツの余韻が残っているようで、後味の長さに思わず驚かされるコーヒーです。(ぜひ一口飲んでから、少し時間をおいてみてください。まだいます。)

甘酸っぱくて華やかで、余韻までずっとフルーティ。
Floral Symphonyという名前がピッタリの一杯です。
El Divisoが描く、味わいの芸術をぜひお楽しみください。

<豆情報>
Producer:Nestor Lasso
Farm:El Diviso
Area:Bruselas, Huila, Colombia
Alutitude:1,600-1,800m
Varietal:Ombligon
Process:Anaerobic Natural
Taste: Raspberry, Red Cherry ,Blackcurrant, Orange, Pineapple candy, Juicy, Round, Cacao nibs, Bright acidity

焙煎度:浅煎り

<FOR WORLDWIDE SHIPPING>
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https://en.philocoffea.com
I hope you would enjoy our coffee wherever you are!

【終売】555 Colombia El Diviso Ombligon Floral Symphony

販売価格 7,200円(税込7,776円)

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