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こちらの商品はすでに終売しております。
商品説明文を読みたい方向けのアーカイブです。ご了承くださいませ。

※再入荷について
豆を仕入れる際、サンプルを取り寄せ、味わいをチェックして仕入れを行います。
その年美味しくても、翌年の状況では入荷を見送る場合もございます。
同じ豆を翌年再入荷する、というお約束はできませんので、
どうぞご了承いただき、一期一会の味わいをお楽しみいただければ幸いです。
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PHILOCOFFEA online shopにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。
オーナーの粕谷です。

ここで紹介するのは私が現地に行ってカッピングをして惚れ込んで購入したコーヒー。
コロンビア・モンセラート農園のゲイシャ種、ナチュラルプロセスです。

最初に言っておきます。
本当に美味しいから絶対に買ったほうが良いです。
この価格帯で買えるゲイシャでは世界でも最高位にあるんじゃないかって思います。本当に。
美味しすぎて飲むたびにこのコーヒーを買い付けた自分を褒めてあげたくなります。

さて、いろいろと実際に見てきた農園なので農園の情報も説明していきたいところだけど、
このコーヒーに関しては焙煎について書かせてほしいです。
ゲイシャをデイリーに(ちょっと高いけど)購入できる価格帯でお客様に提供したいという想いが以前からあり、
ようやく今年2月に見つけたこのモンセラート農園のゲイシャ。
デイリーに購入できるように、とはいえそんなに安いものではないため、たくさん売れるわけではありません。売れてほしいけど。
なので、あまり一気に焙煎してしまっても、新鮮ではない豆がお客様の手に渡ってしまいそうです。
弊社で使用している焙煎機はアメリカのLoring社の15kg焙煎機です。(世界の名だたるコーヒーショップが使用している最上級の焙煎機なんですよ)
つまりどういうことかというと、15kgの焙煎機ではあまり少量のコーヒーは焙煎しにくいんです。
でも前述の通り、たくさん焙煎すると新鮮じゃない豆を売ることになってしまいます。
じゃあどうしたらいいか。
そこで粕谷考えました。文字通り頭をフル回転させて、焙煎で何が起きているのか、焙煎機の中で何が起きているのか、どうしたら少量のコーヒーが適切に熱を加えられてしっかり内部まで熱が与えられてフレーバーが発達するのか。。
そして導き出した答えが、画像7の通りです。
専門的な話になってしまいますが、ここはあえて書かせてもらいます。だって本当に力を入れたところですから。

まず、大事なことは15kg焙煎機に対して1kgしか投入しないということで、少量すぎて豆の温度を測るセンサーがきちんと機能しない、機能できないということを理解すること。なので、豆の温度が高く表示されていても実際はその温度は生豆の温度ではなく、焙煎機の窯の内部の温度を表示していると考えました。
で、1kgしか投入しないので、窯の内部の圧は多く投入しているときに比べて少なくなるので、生豆にきちんとカロリーを与えることができません。
じゃあどうするべきなのかというと、窯の温度を上げておいて、その熱でじっくりと生豆にカロリーを与えていくんです。
窯の温度を上げる、かつ、ガス圧をあまり上げずにじっくりと熱を加えることで、少量の豆に対しても窯全体の熱を利用しながら低いガス圧でじっくりとカロリーをかけていき、甘さとフレーバーを最大限に引き上げることに成功しました。

なんのことかよくわからない、って?
大丈夫です。
美味しく焙煎できた、ってことです!

結局のところ、本当に美味しいコーヒーを作るためには、生豆にこだわり、焙煎にこだわる必要があって、
その焙煎能力の部分を飛躍的に向上させてくれたこのコーヒーには感謝です。
本当に焙煎でコーヒーのクオリティは大きく変わってくるんだなぁと今更になって再確認しました。

話を農園に戻しましょう。
モンセラート農園は弊社で取り扱っているラスヌベス農園のコーヒーと同じコロンビアのインマクラーダプロジェクトの農園。
インマクラーダプロジェクトには4つの農園があり、標高別に分けられています。
最も標高の高い2,000m付近に、Las Nubes(雲という意味)農園。
次に、1,800m付近にMonserrat(スペインにあるキリスト教の教会が由来)農園。
その次に、Jardin(庭という意味)農園。
そして、Inmaculada(聖母マリアという意味らしい)という農園というか本部施設があります。Inmaculadaでは、新しい品種やプロセスの試験的な運用が行われ、それがうまくいくと、3つの農園で本格的に運用される流れになります。ここには、生豆の保管庫があったりして、そこでは前述の3つの農園で収穫したチェリーが細かくロット分けされており、生豆に関するあらゆるデータが採取されて、その後のクオリティチェックに転用されています。
つまりは管理体制が徹底されているということですね。
私もいろんな農園見てきましたが、ここまで徹底してトレーサビリティにこだわっている農園も珍しいです。

このコーヒーはゲイシャ種の中でもデイリーにお楽しみいただける価格帯。
それにも関わらずゲイシャらしい華やかでフルーティーなフレーバーがとてもきれいに表現されているとても素晴らしいロットです。
現地でカッピングしているときにはまさかこの価格で出せるようなクオリティではないと思っていたので、
価格を確認したときに驚きと同時に即購入しました(笑

重要な味わいは、
桃のようなジューシーでみずみずしい風味、桃の香水のようなアロマ、オランジェットを食べているような複雑で心地よいフレーバー。
アイスコーヒーにすると桃とオレンジとチョコレートを溶かし込んだようなコーヒーになります。
端的に言って、美味しすぎる。

ぜひご堪能ください。


農園情報
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国:Colombia
エリア:Valle de Cauca
農園名:Monserrat
生産者:Julian Vicente Holguin
標高:1,600m
品種:Geisha
プロセス:Natural
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【終売】057 Colombia Monserrat Geisha Natural

販売価格 1,700円(税込1,836円)

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